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​紡 祈織

Tsumugu  Inori

性別:女

誕生日:6/21
享年:10歳

死因:轢死
身長:144cm
性格:天真爛漫
好き:ひまわり
嫌い:アスパラガス
苦手:人が多い場所

 

とある田舎町で生まれ、自然に囲まれて育った少女。

誰に対しても友好的。その一方で、家が隣の幼馴染の少女に対しては特別な感情を持ち、誰よりも少女と一緒にいることを優先した。

それは周りから評すれば「重い」と言われてしまうほどに。

​なお、親同士も仲が良く、よく一緒に街へ出掛けていた。​​

彼女の最期は、少女を護るために道路へ飛び出したのがきっかけだった。

その日はなんてことのない日常だった。ただ、学校の終業式が終わり、夏休みが始まる昼下がり。当時、彼女達の通学路には歩道がなく、ただ閑静な住宅街が一車線を跨ぐように建てられていた。

そんな通学路で明日はどこへ行こう、なにしてあそぼう、などと少女と話していた。

そんな時。少女は何かを見つけ、車道に飛び出した。祈織は何事かと周囲を見渡すと、そこには道路の真ん中に捨てられた子猫

       _____と、何も知らない大型トラックが、後ろから迫っていた。大型トラックの運転手は、過労が原因で意識を失ったまま運転していた。

祈織は咄嗟に少女の手を引き、道路から曲がり角付近へ引っ張った。無事を確認し、子猫を抱えた瞬間、彼女の体は宙に舞う。鉄に弾かれる重たい痛みと、瞳に映るはその光景を真正面で見つめる少女の姿。

               「ごめんね。」

     死ぬことより、少女が無事だったことに安堵した自分がいた。

 

  祈織は自分の運命を悟り、最期まで笑って見せた。

彼女が不安にならないように、大丈夫だよと安心させるように。

  「でも、やっぱり一緒にいられなくなるのは嫌だなぁ」

巻き込んでしまう子猫に謝りつつも、地に体が這いタイヤの下敷きになるまで彼女は笑みを絶やさなかった。

紡祈織
夕陽.
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